あらいさん日記(仮)

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活動の記録

POV-RayでCG制作してみる

POV-Rayとは

POV-Rayはレイトレーシングによって3次元CGを制作できるソフトウェアです。シーンファイルを記述し、レンダリングすることでシーンの画像を得ることができます。オープンソースであるなどの理由から研究ツールとしてもよく用いられているらしいです。 

今回は以下の本を参考にして進めました。

POV-Rayによる3次元CG制作 -モデリングからアニメーションまで-

POV-Rayによる3次元CG制作 -モデリングからアニメーションまで-

  

やってみる

 GUI用のソフトもありますが、MacであればHomebrewでインストールできます。これでコマンドライン上でレンダリングを実行することができます。

brew install povray

まずは適当なエディタで、シーンファイルを記述します。シーンファイルは基本的にカメラ・照明・物体の3つで構成されています。

#include "colors.inc"
#include "shapes.inc"

camera{
	location <0, 2, 5>
	look_at <0,1,0>
	angle 60
}

light_source {<5,10,5> color White} 

object {
	Sphere
	translate<0, 1, 0>
	pigment{color Red}
}

object{
	Plane_XZ
	pigment{checker color White, color Black}
}

このシーンファイルをレンダリングします。

povray scene.pov

すると記述したシーンの画像を得ることができます。

f:id:raccoon15:20180626215318p:plain

今回は球と床だけの簡単なシーンだけでした。繰り返しや条件分岐をすることでいくつかの物体を並べたり、模様や質感を設定することでフォトリアリスティックなCGを制作することができます。

 作品

宙に浮いているプリズムに上から光を当ててみました。

f:id:raccoon15:20180627012608p:plain

while文で作った螺旋階段です。照明を階段の上の方に配置したらなんだか神々しくなりました。

f:id:raccoon15:20180626213902p:plain

惑星を光沢のある石っぽくしてみました。

f:id:raccoon15:20180626213837p:plain